強気な彼女は逃走中
こんな時でも、仕事は待ってくれない大人女子。
一旦、アタマの片隅にあいつを避けて、今日のスケジュールを引っ張りだす。
今日は今から担当作家さんのもとに、資料を届けに行って…あっ、そうそう大好きな和菓子屋さんのコーヒー饅頭を手土産にするつもりだったわ。
急がないと売り切れちゃう。
あと、持ち込みが何人か連絡きてたから、その対応も頼まれてたし、それまでには編集部に戻らないと。
いちお、編集者として働く28歳キャリアウーマンですから。
考えるとどんどんネガティブ思考に陥るはめになるから、ひとまず今は仕事します!
「で?何をそんなに落ちてんの?」
私を横目に見ながら、スーツをビシッときめた自他共に認める美人さんがビールを煽る。
『ううっ~わかる?』
私もビールを飲みながら、馴染みのお店のカウンターで項垂れる。
仕事帰りにばったり会った彼女は、高校から一緒にいる友達。
どうやら、私の雰囲気で何かしら感づいて、有無も言わさず、ここに連れてこられた。
長年友達やってると気づけるのかもだけど、彼女は弁護士さんで洞察力にもかなり優れている切れ者。
一旦、アタマの片隅にあいつを避けて、今日のスケジュールを引っ張りだす。
今日は今から担当作家さんのもとに、資料を届けに行って…あっ、そうそう大好きな和菓子屋さんのコーヒー饅頭を手土産にするつもりだったわ。
急がないと売り切れちゃう。
あと、持ち込みが何人か連絡きてたから、その対応も頼まれてたし、それまでには編集部に戻らないと。
いちお、編集者として働く28歳キャリアウーマンですから。
考えるとどんどんネガティブ思考に陥るはめになるから、ひとまず今は仕事します!
「で?何をそんなに落ちてんの?」
私を横目に見ながら、スーツをビシッときめた自他共に認める美人さんがビールを煽る。
『ううっ~わかる?』
私もビールを飲みながら、馴染みのお店のカウンターで項垂れる。
仕事帰りにばったり会った彼女は、高校から一緒にいる友達。
どうやら、私の雰囲気で何かしら感づいて、有無も言わさず、ここに連れてこられた。
長年友達やってると気づけるのかもだけど、彼女は弁護士さんで洞察力にもかなり優れている切れ者。