強気な彼女は逃走中
「立花!」
バーのドア前に、頭ボサボサで立ってる男一人。
久しぶりに見たな、吏人くん。
最後に会ったのは、夏だった気がする。
税理士さんで私達より4個上だったかな。
奥まったカウンターに座る、私達の所に慌ててやってくる。
「立花!オレ…別れたくない!もう二度としないから、許してほしい!」
必死の懇願。
じゃあ、なんで浮気なんてしたの…しかも家に連れ込む?
真剣さが感じられない。
「話しは昨日終わったはずよ。私の物は捨ててくれて、構わないから。今さら使えるものなんてないし。」
「イヤだ!立花ほんとにごめん。」
立花はもう話す気がないのか、前を向いて新しくお酒をオーダーしている。
よし、引き継ぐか。
『吏人くんってバカなの?』
「えっ?」
私のストレートな言い方に、目がテン。
『だってそうでしょ?私の友達軽く見てるよね?普通自分ん家に連れ込む?今さらそんなに焦った所で、効果ないわよ?真剣に付き合ってたら、浮気なんてしない男はいくらでもいるし、そもそもかなりの確率でバレる家には連れていかない。』
「ちがっ。会社で調べて突然来たんだよ!」
『はっ?!会社の子に手だしたの?マジ最低!それって、仮に立花と別れなくても、その子とは離れられないじゃない。何、近場でやってんの?吏人くんもっとまともな人だと思ってた。』
バーのドア前に、頭ボサボサで立ってる男一人。
久しぶりに見たな、吏人くん。
最後に会ったのは、夏だった気がする。
税理士さんで私達より4個上だったかな。
奥まったカウンターに座る、私達の所に慌ててやってくる。
「立花!オレ…別れたくない!もう二度としないから、許してほしい!」
必死の懇願。
じゃあ、なんで浮気なんてしたの…しかも家に連れ込む?
真剣さが感じられない。
「話しは昨日終わったはずよ。私の物は捨ててくれて、構わないから。今さら使えるものなんてないし。」
「イヤだ!立花ほんとにごめん。」
立花はもう話す気がないのか、前を向いて新しくお酒をオーダーしている。
よし、引き継ぐか。
『吏人くんってバカなの?』
「えっ?」
私のストレートな言い方に、目がテン。
『だってそうでしょ?私の友達軽く見てるよね?普通自分ん家に連れ込む?今さらそんなに焦った所で、効果ないわよ?真剣に付き合ってたら、浮気なんてしない男はいくらでもいるし、そもそもかなりの確率でバレる家には連れていかない。』
「ちがっ。会社で調べて突然来たんだよ!」
『はっ?!会社の子に手だしたの?マジ最低!それって、仮に立花と別れなくても、その子とは離れられないじゃない。何、近場でやってんの?吏人くんもっとまともな人だと思ってた。』