強気な彼女は逃走中
そう、あれは昨日のこと。
今、人手不足で担当作家さんを、春までかけもちすることになってて。
新しく担当する作家さんとの顔合わせで、カフェにいて軽く打ち合わせしてたんだよね。
まぁ、同じ年だし、今話題のイケメン先生だし、無口って前担当から聞いてたのにかなりしゃべるし、話題豊富だしで、有意義な時間だったわけだけど。
その先生と打ち合わせも終わって、カフェから出て一人歩き出した瞬間、後ろから腕を引っ張られて。
そのまま引っ張った相手の胸に衝突して、その流れで上を見上げると。
さっきまで話してた先生だった。
「アリアさん、もう少しいいですか?ちょっと助けてほしくて。」
『はい?何でしょう?』
相手に好意がないと、こんなに密着しててもドキドキしないんだなぁとか呑気に考えてた。
「オレ、実はファンからストーカーされてまして。今、帰ろうとしたら、そこにいるんですよ!ちょっと彼女のフリしてくれません?彼女いるなら諦めますって、手紙をこの前もらったんですよ。今、オレ彼女いないし、このままじゃ落ち着いて執筆活動もできないんです。」
切実に訴えてくる先生を邪険にできなくて、頷く私。
今のところ春までだけど担当だし、ほんとに困ってるみたいだから助けないとね。
『どうしたらいいですか?』
「少し一緒に歩いてください。」
そう言って、手を繋いで歩きだした先生に着いていく。
今、人手不足で担当作家さんを、春までかけもちすることになってて。
新しく担当する作家さんとの顔合わせで、カフェにいて軽く打ち合わせしてたんだよね。
まぁ、同じ年だし、今話題のイケメン先生だし、無口って前担当から聞いてたのにかなりしゃべるし、話題豊富だしで、有意義な時間だったわけだけど。
その先生と打ち合わせも終わって、カフェから出て一人歩き出した瞬間、後ろから腕を引っ張られて。
そのまま引っ張った相手の胸に衝突して、その流れで上を見上げると。
さっきまで話してた先生だった。
「アリアさん、もう少しいいですか?ちょっと助けてほしくて。」
『はい?何でしょう?』
相手に好意がないと、こんなに密着しててもドキドキしないんだなぁとか呑気に考えてた。
「オレ、実はファンからストーカーされてまして。今、帰ろうとしたら、そこにいるんですよ!ちょっと彼女のフリしてくれません?彼女いるなら諦めますって、手紙をこの前もらったんですよ。今、オレ彼女いないし、このままじゃ落ち着いて執筆活動もできないんです。」
切実に訴えてくる先生を邪険にできなくて、頷く私。
今のところ春までだけど担当だし、ほんとに困ってるみたいだから助けないとね。
『どうしたらいいですか?』
「少し一緒に歩いてください。」
そう言って、手を繋いで歩きだした先生に着いていく。