強気な彼女は逃走中
「…バレたわね。」

『どこ経由で?!』

「ここ、紹介してもらったのは誰?」

『編集長御用達…って、編集長ーーっ!!』

年末だから空いてるとこ少なくて、編集長がいつも癒されに行くここを予約してもらったんだよね。

「それだわ。」

温泉から出た後の浴衣姿の私達の前に、夜都と何故か礼於くん。

どうする、私?!

に、逃げる?

いや、どこに?

もう手遅れじゃない?!

「アリア、ムダだ。」

ううっ。

腕を捕まれ、担がれ、部屋に連行される。

…逃亡生活終わった。

短い天国だったわ。

「覚悟しとけよ。」

低い声に温泉に入って温まったはずの身体が、一気に冷えていくのを感じた。

後ろで、立花と礼於くんが合掌している姿を見ながら、私は現実逃避しようと…目を閉じた。

誰か助けて!



end

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