強気な彼女は逃走中
「へぇ。じゃあ、オレがクルマで送ってやろうか?」

「ええっ!自分送ります!桃瀬さん!」

「いやいや、私達とご飯行きましょうよ~!」

なんか、編集長の言葉を皮切りに、色んな人が話しに入ってきた。

男女、先輩、後輩。

私そんなに誘い断ってる?

忙しいとなかなか飲みにも行けないし、ご飯も行けないけど、わりと付き合ってるほうだよね?

「お前が考えてること、絶対違ってるから。ただ、みんな桃と関わりたいだけだから。」

『編集長、勝手に心を読まないでください。』

騒ぎだしたみんなを横目に見ながら、編集長と話してると。

いつのまにか、飲み会が決まったみたいで。

強制参加となっていた。

帰りたくはなかったけど、飲み会の気分でもなかったなぁ。

しかも、また正面玄関使えないから、裏から1人出なきゃなのね。

夜都いるらしいからね。

三日間連続で来るなんて、仕事大丈夫なのかな。
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