突然突き付けられた命の期限。それを案外と冷静に受け止めるのは、姉の死を経験しているからか。
主人公・千夜子は夢敗れてもかなわぬ恋に苦しんでいても、生きることは諦めていない普通の女性。
姉の死を経験しているからこそ、平和な日常の大切さを知っている。
一週間という短い期間。彼女は人生の整理をしていく。
平和な日常を守るために、諦めたものが多分たくさんあって。
それは本人よりも周りのほうが見ていて痛々しいくらいで。
だから彼は死の宣告をくれたのかもしれないですね。
彼女は、周りにいた人が素敵すぎて、がんじがらめになっていたのかもしれない。
あなたが何も言えなかったのは、あなたがみんなを愛していたからですと言ってあげたいです。
切ないけれど生きることをしっかり書いた物語です。
いろんな方に読んでほしい。