ツンデレ王子は俺様思考?






「これ、拓にだって」

優悟から渡されたのは一通の手紙。



「またラブレター?」

「まぁな─
今度は、後輩からっ」

「後輩かよ」



面倒くせ─なぁ。



俺、武藤拓は
何か知らないけどモテるらしい。

女寄ってこね─ように冷たくしてんのに

何でもっと寄ってくるわけ。





俺は適当に手紙を読んで、机の中にしまった。





「優─悟ぉ」

「「???」」



あ………
あいつって………




「お─彩っ
ど─かしたの??」



彩って言うんだ。



「百合、日曜日のデート無理になったって」

「まじかぁ。
仕方ねぇ─よなっ

てか、何で彩が??」


「百合今、委員会で呼ばれたからさっ」

「そ─なんだっ」



俺はずっと、
優悟と彩って人の会話を聞いていた。




< 9 / 25 >

この作品をシェア

pagetop