ビンの中の王子様
なるほど、と頷くと、裕香はスコップを投げ捨てて砂にささったビンを両の手でつかんだ。
まあ、こんな狭いところに閉じ込められたら、誰だってこまるよね。
勢いをつけて、裕香はビンを砂場から引っこ抜いた。
「×○▲×□○×――――!!!」
その反動で、ビンの中の王子様の体がビンの中でぴょんぴょんはねた。
王子様はあちこち体をぶつけて悲鳴を上げているみたいだったが、とりあえず裕香はそれを気にしないことにした。
狭い場所にとらわれたモノは外に出たがるものである。王子様もきっとなにより外に出
たいに違いない。
裕香はビンをスモックの胸元に引き寄せて、コルクの栓を抜きにかかった。
ポン、と小気味のいい音がして、栓はあっさりとビンの口から取れた。
「やった!」
裕香は歓声をあげた。
そして、砂場にお尻をつけて座ると、しばらくビンの口を睨んでいた。
もちろんウサギ組の名札の下に隠れている
小さな胸は、期待であふれんばかりである。
まあ、こんな狭いところに閉じ込められたら、誰だってこまるよね。
勢いをつけて、裕香はビンを砂場から引っこ抜いた。
「×○▲×□○×――――!!!」
その反動で、ビンの中の王子様の体がビンの中でぴょんぴょんはねた。
王子様はあちこち体をぶつけて悲鳴を上げているみたいだったが、とりあえず裕香はそれを気にしないことにした。
狭い場所にとらわれたモノは外に出たがるものである。王子様もきっとなにより外に出
たいに違いない。
裕香はビンをスモックの胸元に引き寄せて、コルクの栓を抜きにかかった。
ポン、と小気味のいい音がして、栓はあっさりとビンの口から取れた。
「やった!」
裕香は歓声をあげた。
そして、砂場にお尻をつけて座ると、しばらくビンの口を睨んでいた。
もちろんウサギ組の名札の下に隠れている
小さな胸は、期待であふれんばかりである。