偽装結婚いたします!~旦那様はイジワル御曹司~
柳原さんの言うことが、ひとつも理解できない。
支離滅裂とはこのことだ。
誕生日は関係ないのか…。
って……だから、これは何?
言われるがままに、とりあえず目の前の物体の中身を確認してみる。
箱を開けてみるとそこには、想像もしなかったものが出現した。
「えぇ?!!」
「何をそんなに驚いてるんだ」
「だ、だって……」
「デザインが気に入らなかったか?」
それは、ゴージャスに光り輝くダイヤのリングだった。
「気に入るとか気に入らないじゃなくて!」
どうしてこれを私に、なのかということだ。
いきなりこんなものを渡されたら、誰だって驚くに決まってる。