偽装結婚いたします!~旦那様はイジワル御曹司~
う~ん、と頭をひねって他の方法を考えてみる。
……『養子縁組』?
いや、ダメダメ。そんなの簡単にできるわけないじゃんか。
やはり私が自分で出産するとするならば……
目の前にある会社のパソコンで、検索サイトのページを立ち上げる。
お目当てのワードを入れると、もちろんのこと検索結果が一瞬で出てきた。
「何を見てるんですか?」
「うわっ! びっくりした!」
誰もいないと思っていたのに、急に後ろから声がかかって私は軽くパニック状態に陥る。
「ちょ、美衣子さん、これって……」
モニター画面をあわあわと隠す私の手をどけて、横からそれを見入るのは、同僚の知香ちゃん。
同じ部署で仲良くしてくれている可愛い後輩だ。
「な、何でもないの! ただ見てただけ!」
「ただ見てたにしては……ヘビーなもの見てましたね~」
「………」