夢の終わりで、君に会いたい。
どんな言葉を返せばいい?
どう言えば、この場を終わらせられるの?
私が口にしないとこの話は終われないんだよね……。
お母さんに悲しんでほしくないから、だから私は大きくうなずく。
「仕方ないよ」
「鳴海……」
「だって、お母さんとお父さんが決めたことだもん。ふたりがそうしたほうがいいなら、私は反対しないよ」
なんでこんな状況でも笑えるんだろう?
自分とは別の人格みたいに軽くほほ笑むと、私は立ちあがった。
「ヤバ、遅刻しちゃう」
おどけながら食器をさげ、玄関に向かうとお母さんもついてきた。
普段は見送りなんてしないのに、なんだかむずがゆい。
「じゃあ……。行ってきます」
ドアノブに手をかけてから鍵が開いていることに気づく。
几帳面なお姉ちゃんはいつも戸締まりはしてゆくのにな。
ひょっとしたらお姉ちゃんは離婚の話を聞いていたのかもしれない。
だから、私に気を遣って優しい言葉をかけてくれたのかも。
優しさは時に余計に人を傷つける。
誰の言葉だったのだろう?
国語か何かで習ったのかな。
どう言えば、この場を終わらせられるの?
私が口にしないとこの話は終われないんだよね……。
お母さんに悲しんでほしくないから、だから私は大きくうなずく。
「仕方ないよ」
「鳴海……」
「だって、お母さんとお父さんが決めたことだもん。ふたりがそうしたほうがいいなら、私は反対しないよ」
なんでこんな状況でも笑えるんだろう?
自分とは別の人格みたいに軽くほほ笑むと、私は立ちあがった。
「ヤバ、遅刻しちゃう」
おどけながら食器をさげ、玄関に向かうとお母さんもついてきた。
普段は見送りなんてしないのに、なんだかむずがゆい。
「じゃあ……。行ってきます」
ドアノブに手をかけてから鍵が開いていることに気づく。
几帳面なお姉ちゃんはいつも戸締まりはしてゆくのにな。
ひょっとしたらお姉ちゃんは離婚の話を聞いていたのかもしれない。
だから、私に気を遣って優しい言葉をかけてくれたのかも。
優しさは時に余計に人を傷つける。
誰の言葉だったのだろう?
国語か何かで習ったのかな。