体は小さいが、心は大きいんです!
隙を伺っていれば、比較的簡単に鞄に入れる事が出来そうだった。

これでは犯人は絞る事が出来ないな。

取りあえず証拠として、この手紙は保存するか。

「ポリ袋あるか?
この手紙、お前の他に触ってないな?」

「知りませんよ。
私しかいなかったんですから、課長が触ってなければ、私と犯人だけなんじゃないですか?」

受け取った袋の中に、慎重に入れていく。
近くにあったペン立てから黒マジックを取り、今日の日付を書き付ける。

さて、これからどうしたものか。

鞄に入っていたって事は、アパートまでは知られていないと思うのだが。

この部屋に住んでいて危険はないものか、断言はできなかった。

会社に自由に出入りできる人物であることは確かだと思う。

被害届けを警察に出す程の被害もまだ、無い。

会社の上司の耳にはそれとなく入れておいた方が良いかも知れないな。

う~む、どうするかな。
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