大空へ向かって
「もう、春だねぇ-。」
「二年は同じクラスになりてぇな!」
「うん!」
「俺、春休み補習だしー!時間止まれー!」
「ばぁぁか!授業サボりすぎぃ〜!」
「麗美は補習ねぇの?」
「ありますけど、何か!?」
「なぁーんにも!」
「ねぇ!ねぇ。ねぇ。」
「うっせぇな!」
「チューしてぇ!」
「ばか!道路の真ん中で出来るわけねぇだろ!」
ぷくーっと、麗美が頬を膨らませた。
「何でぇ!?何でぇ!?」
麗美は おもいっきり駄々をこねた。
栄助は 観念したのか、息をフゥーっと吐いて、
「公園行こ。」
麗美は 満足そうに微笑んだ。