大空へ向かって
家に帰っても、窓から空を見て 栄助を思い出していた…。
「今、幸せ?」
麗美は ボソッと呟いた。
君は、麗美と居て幸せですか?
なぜか、栄助宛に手紙を書いた。
いつか、渡せたら良いなぁ…。
今は、恥ずかしいから 無理だけど…。
笑って、バカにして読んでくれるよね??
いつか…。
そう思いながら、机の引き出しに、そっとしまった。
―夜。
麗美は 夢を見た…。
栄助が 抱きしめてくれてるのに、ひんやり冷たいの…。
凄く、怖かった…。
ひんやりと冷たい、その肌は、雪の感覚に似てた。