大空へ向かって


栄助の家に泊まった日。





「着替えるから待ってて!」





そう言って、栄助は 部屋から消えた。





麗美は 栄助のベッドに座った。





クシャッ




何か踏んじゃった??




布団を捲って、麗美は 言葉を失った。





泣きそうになった。






あったのは 二冊の雑誌。




2つとも水着を着た女の人が写ってた。





年頃の男の子が見るって知ってたけど、嫌だった。




麗美が居るのに、こんなのを読んでいた事に腹がたった。





いろいろ考えてたら、栄助が部屋に入って来た。





顔をクシャッとして笑って麗美の方に来た。





ポンッと麗美の肩を押して、麗美をベッドに押し倒した。





「ベッドに座ってる方が悪い!」




栄助が麗美にキスしようと、した時だった。





麗美は 自然と拒んでいた。



あの事に まだ怒ってる。




「ゴメン…。」



麗美が栄助に泣きながら謝った。




「分かったよ」




栄助は 勘違いしたらしく、怒っていた。





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