大空へ向かって
第八章 純愛


気まずい空気が流れた…。



「麗美…!」



先に口を開いたのは栄助だった。




「さっき何で…??」





やっぱり気にしてるんだろう…。




ああ言う風に拒んだのは、初めてだったから…。





「別に…」



麗美は 栄助に素っ気なく言葉を返した。




「訳わかんねぇ。」




栄助の言ってることは 確かに間違えてない…。




自分が部屋に戻ったら彼女に素っ気なくされて…





意味分かんない事を言ってるのは分かってるけど。





麗美は まだ子供だったから…。





「寝るか??」



夜になり、寝る時間…。





いつもは、小さい栄助のベッドで二人で寝る。






「別々に寝よ!」





麗美が口にした言葉…。





「そうだな!」




栄助は 床に布団をしいて別々に寝た。





麗美は 栄助の香りが残ったベッドで眠りについた……。




「おはよ!」



「…おはよ…」




「なんなんだよ…。何で俺の事避けるわけ??」




「避けてないし…!栄助が悪いんじゃん!」





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