大空へ向かって



―放課後


いつもの公園に来た。

「麗美!またまた大ニュース!」




「今度は何??」




「今度のバスケの試合出れる事になった!」




「マジで!?良かったじゃん!」




この学校は バスケが強くて、強い人がいっぱい居るから試合に出れる人に



入れるなんて、ものすごく凄い事だった。




栄助は 2年続けて、初の試合。






「めちゃくちゃ嬉しい!!!!!見に来いよ♪♪」




「当たり前!」




栄助は 誰よりもバスケが大好きだから日頃の努力のお陰なのかな??





でも、この試合が最初で最後になる事をまだ知らなかった。




「試合、いつなの??」



「2月14日!!!」




「バレンタインじゃん。」



「前よりも、練習増えるから、相手に出来ないけど大丈夫か??」




「当たり前!麗美は、そんなにお子ちゃまじゃ無いの!」




「甘えん坊のくせに生意気言うな!」




「甘えて無いもん。」




口ではそう言いながらも ぎゅぅぅっと抱きついた。



「やっぱり甘えん坊じゃん!」




「寒いから。」




「髪、伸びたな…。」




栄助と付き合い始めてから、前髪以外切ってない。




肩までだった髪も、腰まで伸びた。




「栄助も伸びたじゃん。」



「そう??メッシュとろぉかなぁ??」




「ダメぇ!似合うもん!」



「試合で禁止だからな!」



「そうなんだ…。あっ!!!プリクラ撮ろうよ!」




まだ栄助と撮ったこと無い。





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