大空へ向かって


部屋に帰って、ストロベリーフィールドを眺めていた。




栄助に貰ったのと比べると、少し枯れていた。




時間のせい??




麗美のせい??




―イブ当日




「輪っかってどぉやんの??」




去年言ってたように、クリスマスの飾りつけ。




「適当。」




二時間程準備し、パーティーの用意は完璧だった。




その後は ケーキとか、料理を買った。




二人達 料理が出来ないから、お惣菜。




まだ時間に余裕があったから、公園に来た。




公園にも、イルミネーションが飾ってて、宝石みたいだった。




「去年も来れば良かったぁ!」




「もったいねぇ!来年もその次も、俺達の子供も連れて来ような!」




「そうだね!あれっ?コンタクト落ちちゃったぁ!」



「バカ!暗いから、あんまり見えないし!」




まだ5時なのに、真っ暗だった。




「メガネあるし!」




「ほっぺた真っ赤!可愛い過ぎ。」




麗美の冷えた頬に 温かい手が触れた。




「冷てぇ!」




「温かぁ!」




麗美は 栄助の手首を掴んで、自分のおでこに当てた。




「そろそろ家行かなきゃな!」




初めて、二人っきりで過ごす夜。




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