大空へ向かって
「栄助っていつからバスケやってんの??」
「小4!」
「4年も続けてるじゃん。」
「バスケ好きだし。」
「麗美とバスケどっちが好きぃ〜??♪」
「バスケ」
そんなにあっさり言わなくても良いじゃん。
負けても良いけど少し位迷ってくれても良いじゃん。
麗美は 自分で聞いたくせにブスーっとすねていた。
「怒ってる??」
「怒ってない。」
あきらかに怒ってるような態度。
栄助は フフッと笑って黙った。
お風呂から上がって、髪を乾かしていた。
「麗美髪長いなぁ。」
栄助の手が自然に麗美の髪に触れた。
髪に触る仕草にドキドキした。
「麗美、栄助の事勉強より嫌い。」
まだ根に持っていじけていた。
「さっきの事怒ってる??」
「知らない!」
「俺は、ケーキ食べよっかな。麗美は、いじけてるし麗美の分もたーべよ!」
「麗美も食べる〜!」
結局栄助に乗せられた。
「美味し〜!」
麗美は ニコニコとケーキを口にする。
「俺のも食う??」
「良いよぉ。太るもん。」
「じゃあ捨てないとなぁ。」
「食べる〜!」
麗美は 2個目のケーキを食べた。
「太るぞ」
「うるさい!」