大空へ向かって




「足んないよ…」




「麗美は本当にわがままだな!!変態!」




「うるさいし!相手にしてくれない栄助が悪い」




麗美が口を尖らせる。




「悪かったから!」




麗美の頭を ポンポンとした。




「ねぇ…好きって言ってみてぇ??」




「なんで??」




「良いからぁ!!」




栄助は 納得してないような顔で麗美を見た。




「好き」




この言葉は、何回言われても、ドキドキして




心臓の鼓動を速くさせる。



「麗美も好きぃ!!」




栄助の胸に飛び込んだ。




「だから抑えきかなくなるから。」




「良いの…」




温かい栄助の胸に寄りかかっている。




ドキドキする心臓の音は生きている証。




栄助は 黙ってそのまま麗美を包み込んだ。




好き…好き…




心の中で、何度も好きを繰り返す。




それくらい大好きなんだよ…




どうしよも無いくらい大好きで…好き過ぎて…




まだ好きになる気持ちが大きくなるんだよ…?




「栄助…。好き」




「わかってる!」




栄助がクシャッとした笑顔を見せた。




麗美もニコッと自然に笑顔になる。




公園を後にして、家に帰った。




平凡な生活が続くように祈りながら…




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