大空へ向かって
「どぅした!?」
「指輪のサイズ何で分かったの!?」
「しょうもない事でいちいち叫ぶな!!勘に決まってるじゃん!」
「勘!?何号?」
「知らね。興味無いし」
カチーン
麗美は 栄助の膝をポコポコ叩いた。
「痛いってば!!痛い痛い!!」
栄助の言葉なんか無視してポコポコ叩く麗美。
「もう寝る!!」
麗美は ベッドにちょこっと入り、
栄助を じぃぃぃっと見た。
「何??」
「何もないけど...寝ないの??」
「寝よか??」
「べっ..別に一緒に寝たい訳じゃ無いし!!」
栄助は 顔をクシャッとさせて、ベッドに入った。
麗美は わざと壁に顔を向けてみる。
後ろから 栄助がぎゅぅぅぅっと抱き締めた。
「苦しいって!!」
栄助がパッと手を離した。
麗美は 寝返りをうって栄助の方を向いた。
栄助は スゥーっと寝息をたてて寝ている。
少しだけ開いた口が愛しさを増す。
麗美は ツンツンと栄助の頬をつついた。
「無防備なのはどっち!?男だからって関係無いぞ」
麗美は 栄助にボソッと呟いた。
良いこと考えたぁ!!
栄助写真嫌いだし...寝顔写メしちゃお!!
麗美は ベッドから手を伸ばしてケータイを取った。
パシャって音が部屋に鳴り響く。
良い感じじゃん!
待ち受けにしようと思ったけど
バレそうだし、ハートの雲の待ち受けが
良かったから