大空へ向かって
「さっきはごめんな...怪我とか無かった??」
栄助は 学校に着いて自転車から麗美を下ろしながら言った。
「だから余裕だって♪」
ニカッと笑顔を見せた。
栄助は 悲しそうな顔をして教室に入っていった。
栄助の変化に気付きもしなかった麗美....
最低だよね...
「おっはよぉ!!瑠理ぃ♪♪」
「おはよ!!」
何気無い平凡な日々...
神様は 麗美から“平凡”を奪っていった。
「栄助...?クラブは??」
「今日は...休み!!」
放課後、栄助が教室に迎えに来て驚いた。
一緒に居れる時間が増えるから嬉しい...
とか思ってみたり...
「ねぇ!!公園行こ」
「分かった!!本当に麗美はわがままだな!!」
いつもみたいに、栄助の後ろの特等席に座った。
「ごめん...今日は歩こっか!!明日の朝も」
「良い....よ??」
やっぱり、栄助が変..。
「変わりに手繋ごっか☆」
麗美の手を取った。
こんなに栄助
優しかった??
いつもみたいに、
からかったり
麗美をいじめたり
してこない。