大空へ向かって
栄助は 麗美の左手を見てフフッと笑った。
「今度...久しぶりに出掛けよっか!!」
「マジで!?
指切り指切り♪」
二人は あえて左手を出して指切りをした。
「どこ行きたい?」
「映画かなぁ??買い物も良いかも!!!」
「一個だけだからな!!」
「ケチー!!」
悩んで悩んで、買い物にした。
買い物の途中に 映画館連れてってもらお♪
「なぁ...デートの後、話聞いて欲しいんだけど」
「良いよ!!別れ話は嫌だからね♪」
「当たり前じゃん」
栄助となら...
この先何があっても一緒に居れるって
信じてた...
この先あなただけを 想い続けていれる
そう信じてた....
栄助は 公園から家まで送ってくれた。
「ばいばぁぁい!!」
「じゃな」
栄助は 軽く返事をして、ゆっくり歩いていった。
栄助の背中を見て
飛び付きたくなった。
栄助の肩がカタカタ震えている。
ねぇ...
何か今日凄くあなたが近いようで
遠く感じたよ??
繋いでいた手がまだ 温かい...
栄助の背中は ゆっくりと遠くなり
しだいに見えなくなった。