大空へ向かって
「いってきます!」
傘をさしながら
おもいっきり走った。
足がちょっとドロドロになったけど
栄助を待たしたくなかった。
あなたが どこか遠くに離れていきそうで
恐かったんだ。
早く不安を消したかった。
いつも公園に行く時は コンビニの前を通るけど...
こっちの神社の前を通った方が近い。
けど...
この前ここで女の人が
集団の男に襲われたと聞いた。
確かに人通りは少ないけど栄助を待たしたく無いから
神社の道を通った。
なんで
こんなバカな事したんだろうね...?
この道を通らなかったら、あなたが
苦しむ事も
無かったのにね。