大空へ向かって
あの日から━━栄助と別れた日から、1ヶ月程経ったある日、
体に異変がおきた。
晩御飯を食べようとすると…急に吐き気がして
トイレに入った。
吐いたのは━━━あの日以来。
あの時の記憶がよみがえる。
体が震えだした。
お母さんが、『寝てなさい』と言ったから
ベッドに入った。
恐い…恐い。
最近、ベッドに入って1人になると
すごく恐いんだ。
ずっと君の事を想って涙が溢れてくる。
この世の中が…信じられない。
正直に言うと…病んでいたんだと思う。
精神的に。
次の日も…その次の日も…
吐き気が止まらない。
お母さんと病院に行くことになった。
嫌な…予感がした。