大空へ向かって




麗美は仕方なく学校に行った。




「麗美おはよー!!あっ!!そうえば、栄助の誕生日どうだった?」




アメリが挨拶ついでに禁句を口にする。




泣きそうだったけど必死でこらえた。




麗美は平静を装い、




「普通だったよ!!」




「そうなんだぁ♪あたしも弘人とうまくいってるよ」



嬉しそうなアメリを見ていて本当に




辛かった。




「麗美!?大丈夫?」




頬を触って気付いた。




濡れてる...




「そんな顔じゃ授業受けれないよね?」




そう行って、麗美を屋上に連れていってくれた。




"栄助とも来たなぁ"




余計涙が溢れた。




その時吹いた風が麗美の涙を乾かす。




それが とても心地よかった。




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