大空へ向かって
「麗美〜。佐々木打つよ!応援しなよ!ほら!」
横では、親友が麗美の方を叩きながら呼んでいる。
親友の名前は、谷田あめり。
小学校からの親友で、何でも打ち明けられる唯一の親友だ。
「…無理だよ〜…。恥ずかしいもん!」
「もう…!また、そんな事言って〜誰かに取られるよ?」
「…」
麗美だって…話しかけたり……したいけど。
やっぱり…勇気が無い。
「…ほんとカッコいい……」
ほんのり頬を赤らめながら言う麗美を見て
アメリは呆れたようにため息をついた。