大空へ向かって
―栄助の部屋
「久しぶりだな…。二人っきり…。」
学校では、栄助の事が好きな子達に睨まれるから、なかな、二人っきりにはなれない。
「そうだね!!!!」
栄助は黙って、麗美の頭を優しく、何度も何度も撫でてくれた。
栄助に頭を撫でられたら、魔法にかかったみたいな、優しさが伝わってくる。
栄助と二人っきりになったら、絶対くっついて、ベタベタ、イチャイチャする。
麗美は、栄助の膝にゴロンと寝転がった。
「甘えん坊が〜!」
そう言いながらも、栄助は優しく、麗美の頭を撫でる。