大空へ向かって


―次の日


栄助の様子が変だ…。



何だか、悲しそうで…。


作り笑いを見るのは辛い……。



一生懸命自転車を漕いでる栄助を見ながら、麗美は1人で不安を感じていた。



「栄助…??今日クラブある??」



「無い…。」


作り笑いを浮かべながら言う栄助の頬に 涙があった事を麗美は見逃さなかった。




何か、麗美に隠してるの??

麗美に相談出来ないの??



麗美じゃ、頼りにならないの??



栄助…。


辛いくせに、笑わないでよ…。


こっちまで辛さが伝わってくるよ…。



何が、あったの??



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