大空へ向かって
―土曜日。
うーん…。
麗美は 服選びに悩まされていた。
スカートは 寒いしなぁ。
短いスカート、履きたいなぁ…。
まぁ。いいや!
ミニスカに 黒いセーターと白いジャンバーにブーツ♪♪♪♪
たまには、メイクもして、髪もいじろうかな!
服を着替えて、髪を巻いて、メイクをする。
自分で言うのも何だけど、大人っぽくなった。
ピンポーン
栄助だ!!!!!
玄関でブーツを履いて、外に出た。
「よぉ!」
栄助は笑顔で迎えてくれた。
近くで、タクシーを拾い、海に向かった。
当然、冬の海には、誰も居ない。
「貸し切りだ〜♪♪」
着いていきなり走り出す。
今年の夏は、海にも行けなかったから、余計にテンションが上がる。
「転んでも知らねぇからな!!!!!!!」
栄助の忠告を無視して、はしゃぎまくる麗美。
ドテッ。
「いったぁーい!」
「だから、言ったのに…。」
「ごめーん!」
なぜか栄助は、少し怒った様子。
「栄助…??どぉしたの??」
「何もねぇよ??」