大空へ向かって
麗美は 上げた顔を直ぐに下げた。
「麗美も見たんだな…。」
えっ!?
小坂君も知ってたの??
そう思いながらも、麗美はコクンと頷く。
「辛いよな…。頑張れよ…。」
小坂君が麗美の頭をポンポンと撫でる。
栄助より 優しい撫で方だった。
麗美が思うに、一番辛いのは、麗美でも 小坂君でも無くて…。
アメリと栄助だと思う…。
お互い、本当に好きな人とは居れなくて…。
大切な人を苦しめてるんだよ??
凄く凄く 辛いよね…。
胸が苦しいよね…。