ボーイズロード ―second season―
店に戻ると、一組のカップルが来店していて、テーブル席に着いていた。
「もう注文はとってあるから、隼は食器片付けておいて」
おばさんからそう指示されたので、俺は一言「いらっしゃいませ」とだけ声をかけ、空になったカップを片付ける。
修香さんの後ろを通ると、かすかにシャンプーのいい香りがした。
「傘、間に合った?」
「あ、はい。まだ近くにいたので」
「あの子、私のこと知ってるみたいだった」
「さあ?生徒会だからじゃないですか?」
そっか。多分石川は修香さんを知っていたんだ。
俺だって生徒会行事の度に、若と修香さんが二人で作業しているところを見たことがある。
「可愛い子だったよね。同級生?」
「去年同じクラスだったんです」
「もう注文はとってあるから、隼は食器片付けておいて」
おばさんからそう指示されたので、俺は一言「いらっしゃいませ」とだけ声をかけ、空になったカップを片付ける。
修香さんの後ろを通ると、かすかにシャンプーのいい香りがした。
「傘、間に合った?」
「あ、はい。まだ近くにいたので」
「あの子、私のこと知ってるみたいだった」
「さあ?生徒会だからじゃないですか?」
そっか。多分石川は修香さんを知っていたんだ。
俺だって生徒会行事の度に、若と修香さんが二人で作業しているところを見たことがある。
「可愛い子だったよね。同級生?」
「去年同じクラスだったんです」