ボーイズロード ―second season―
♧13章 スパイシー・ガール
吹奏楽部のパーカッションパートは俺を含めて八人。
そのうち、四人の3年生は夏のコンクールが終わると引退することになっている。
そして2年生は俺一人、今年入部した1年生は三人だ。
その三人の1年生のうち、二人が吹奏楽経験者。
去年、初心者として入部した俺より、経験も技術もこの二人の方が圧倒的に上なんだよね。
とはいえ、どの部活動でもそうだと思うけど、うちの部も個人の経験とかに関係なく、部活内での上下関係はわりとしっかりしている。
経験者である後輩二人は、ちゃんと俺を先輩として接してくれる。そのへんは中学校のうちからきっちり仕込まれたんだろうな。
「タンバリンってなんだか雑用って感じですね。これなら幼稚園児でも叩けそうじゃないですか?」
そうなんだよ。問題はここにいる彼女のこと。この世間知らずの毒舌小娘に、最近の俺は振り回されているんだ。
そのうち、四人の3年生は夏のコンクールが終わると引退することになっている。
そして2年生は俺一人、今年入部した1年生は三人だ。
その三人の1年生のうち、二人が吹奏楽経験者。
去年、初心者として入部した俺より、経験も技術もこの二人の方が圧倒的に上なんだよね。
とはいえ、どの部活動でもそうだと思うけど、うちの部も個人の経験とかに関係なく、部活内での上下関係はわりとしっかりしている。
経験者である後輩二人は、ちゃんと俺を先輩として接してくれる。そのへんは中学校のうちからきっちり仕込まれたんだろうな。
「タンバリンってなんだか雑用って感じですね。これなら幼稚園児でも叩けそうじゃないですか?」
そうなんだよ。問題はここにいる彼女のこと。この世間知らずの毒舌小娘に、最近の俺は振り回されているんだ。