ボーイズロード ―second season―
「いらっしゃいませ……おう、若」

「来たよニーナ、席取っといてくれてありがとね」


よっしゃ!来てるじゃん、あのイイ女!

若は生徒会長と、副会長のイイ女と三人で来店していた。


「ねえニーナ、お友達価格で安くしてよ」

「だったら水曜日に来い」

「先輩、紹介しますね。これはニーナです」


おいおい、その小学生みたいな紹介の仕方はなんなんだよ。


「お前、下の名前もちゃんと紹介しろよ」

「え、ニーナ、下の名前なんてあったの?」

「ああ、なかったかもな。若と一緒だ」

「うるさい、さっさと注文とってよ」


そんな俺らのやりとりを聞いていたイイ女が、これまた上品に笑っていた。

「なんか二人、お笑い向いてるよ。テンポがいいね」

「えー、勘弁してくださいよ、修香さん」


へえ、修香さんっていうんだ。

しばらく恋愛できないようなら、この人でも落としてみよっかな。

< 39 / 143 >

この作品をシェア

pagetop