ボーイズロード ―second season―
家に着いたのがちょうど5時で、台所からは煮物のいい匂いがしていた。
私服に着替えて、帽子もかぶる。
中学校時代のメガネもかけていこうかなって思ったけど、わざわざメガネをかけた姿を母さんに見られたら怪しまれるから、それは一応やめておいた。
「あら琢哉、出かけるの?晩ごはんまでには帰ってきなさいよ」
「うん、友達の家に借りたもの返しに行くだけだから」
だいぶ日が長くなったな。まだ外も明るい。
北海道の雪もようやく完全に溶けて、今年初めての自転車に乗る。
ただコンビニに行くだけなのに、なぜか緊張してしまう。
なんだかこれから戦いに行く武将の気持ちになったみたい。
楠木琢哉史上、歴史に残る今日を『コンビニの乱』って名付けよう。そのまんまだけど。
……よし、行くぞ!
私服に着替えて、帽子もかぶる。
中学校時代のメガネもかけていこうかなって思ったけど、わざわざメガネをかけた姿を母さんに見られたら怪しまれるから、それは一応やめておいた。
「あら琢哉、出かけるの?晩ごはんまでには帰ってきなさいよ」
「うん、友達の家に借りたもの返しに行くだけだから」
だいぶ日が長くなったな。まだ外も明るい。
北海道の雪もようやく完全に溶けて、今年初めての自転車に乗る。
ただコンビニに行くだけなのに、なぜか緊張してしまう。
なんだかこれから戦いに行く武将の気持ちになったみたい。
楠木琢哉史上、歴史に残る今日を『コンビニの乱』って名付けよう。そのまんまだけど。
……よし、行くぞ!