ボーイズロード ―second season―
♡8章 ラブゲーム
入学してから丸一年経ったのに、校舎の中でも図書室に来るのは今日が初めてなんだ。
しーんと静まり返った室内に俺が一人でいるところなんて、絶対に誰も想像をつけることができないと思う。
俺だって、まさか自分がこんなとこにくるなんて思ってもいなかったし。
紙の匂いなのか、なんだか古くて独特の匂いが鼻をくすぐるけど、別に悪い感じはしない。
活字が苦手で普段から本は読むことはないけど、今日は目的があってここに来たんだ。
実は、料理の幅を広げようと思っている。具体的に言うと、和食にチャレンジしたかったんだ。
おばさんのカフェは洋食専門で、俺もそっちの方はある程度勉強することはできるんだけど、和食はあまり作る機会がない。
琢ちゃんあたりも洋食より和食の方が好きみたいだし、俺も前から挑戦してみたいなとは思っていたんだ。
一応家にはパソコンがあるけど、今は大学受験を考えている兄の透が占領しちゃってるし。
そこで思いついたのが図書室ってワケ。
しーんと静まり返った室内に俺が一人でいるところなんて、絶対に誰も想像をつけることができないと思う。
俺だって、まさか自分がこんなとこにくるなんて思ってもいなかったし。
紙の匂いなのか、なんだか古くて独特の匂いが鼻をくすぐるけど、別に悪い感じはしない。
活字が苦手で普段から本は読むことはないけど、今日は目的があってここに来たんだ。
実は、料理の幅を広げようと思っている。具体的に言うと、和食にチャレンジしたかったんだ。
おばさんのカフェは洋食専門で、俺もそっちの方はある程度勉強することはできるんだけど、和食はあまり作る機会がない。
琢ちゃんあたりも洋食より和食の方が好きみたいだし、俺も前から挑戦してみたいなとは思っていたんだ。
一応家にはパソコンがあるけど、今は大学受験を考えている兄の透が占領しちゃってるし。
そこで思いついたのが図書室ってワケ。