ボーイズロード ―second season―
帰り道が途中まで一緒らしく、そのまま一緒に帰ることになった。

GW明けてからは俺は自転車通学だけど、徒歩の彼女に合わせて自転車を押しながら歩く。


「ところで、修香さんは進路どうするか決まってるんですか?本なんて読んで、余裕っぽいじゃないですか」


兄の透は、国公立を受けるところまでは決まっているけど、具体的な学校や学部とかはまだ未定って言ってた。

夏までは部活と勉強の両立、さらにパソコンで大学の情報を集めたり、家でも結構忙しそうにしてるんだよな。


それも特に将来やりたいことがないから、余計に進路は悩んでいるみたいだ。


「私は就職で考えているから。

一応公務員試験も受けるけど、駄目だったら片っ端から求人受けようと思ってるんだ」


「なんかOL、似合いそうっすね」

スーツをビシッと決めて、パソコンに向かう修香さんを想像してみた。

この人の場合は色気があるから、スーツを着ててもエロい想像しか浮かんでこない。

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