ボーイズロード ―second season―
他愛もない会話をしながら俺は頭の中で、どうやって彼女を落とそうかなんて考えている。

彼女をつくることは簡単だなんて思っていたけど、思い返せば今までの彼女は難易度が低かった気もするんだよな。


俺も別れるときの事を考えて、男慣れしてる軽い女としか付き合ってこなかったし。

向こうから告られて付き合うことも多かったけど、そうでなくてもちょっと手を握ったりしたらすぐその気になってくれるし。


だけどこの人の場合は、そんな今までの女とはタイプが違う。

そもそも年上とは付き合ったこともないんだ。今までと同じように手を握ることは、彼女にとっても通用するんだろうか。


……いや、何をびびってんだ俺。

年上っていってもたった一つだけだ。タイプが違うからといって、怯んでいたらダメだろ。

やってみたら意外と簡単にときめいてくれるかもしれない。


そのくらい、自分に自信だってあるはずだし。

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