ボーイズロード ―second season―
やっぱり7組は遠い。賢太くんが8組まで行きたがらないのもわかる。
教室の入口のドアは開いていて、すぐ側にさやかの席があった。
「あれっ?琢哉。急にどうしたの?」
さやかはいつもの女友達とプリクラの交換をしていた。やっぱり前もって行くことを連絡しとけばよかったかも。
女友達の前で『急に会いたくなったんだ』なんて死んでも言えないし、多分言われるさやかの方だって恥ずかしいだろう。
「ニーナが石川に教科書借りててさ」
「なんだ。てっきりあたしに会いに来たのかと思ったのに。今、晴菜ちゃん呼んでくるね」
これじゃさやかじゃなくて、石川に用があるみたいじゃん。
ニーナも余計なこと頼まなければ、誤解されずに済んだのかもしれない。ホント最悪。
教室の入口のドアは開いていて、すぐ側にさやかの席があった。
「あれっ?琢哉。急にどうしたの?」
さやかはいつもの女友達とプリクラの交換をしていた。やっぱり前もって行くことを連絡しとけばよかったかも。
女友達の前で『急に会いたくなったんだ』なんて死んでも言えないし、多分言われるさやかの方だって恥ずかしいだろう。
「ニーナが石川に教科書借りててさ」
「なんだ。てっきりあたしに会いに来たのかと思ったのに。今、晴菜ちゃん呼んでくるね」
これじゃさやかじゃなくて、石川に用があるみたいじゃん。
ニーナも余計なこと頼まなければ、誤解されずに済んだのかもしれない。ホント最悪。