みかん 〜不器用な恋〜




そしてついに墓の前。





手をそっと合わせ、大切な言葉を言う。






「元気にしてるか?

そっちの世界で男は出来たか?

俺は出来たよ。

とっても優しくて、可愛いやつ。

でも、今日はなんか変だったんだよな…。
…まぁ、いいや!

今日はお前にとって大切な日…。

だろ?」



そう、墓を撫でながら微笑む。




すると、夢も微笑んでくれた様な、そんな気がした。
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