忘れたはずの恋
2.異次元に住む人
GWも終わり、私は集配に異動した。
直属の上司は総括課長の吉田さん。
「もう、僕一人でここの切り盛りをしないといけないのかと思いましたー」
私の顔を見て、開口一番がそれだった。
「吉永さんが来てくださって助かります。
一緒に頑張りましょう」
前向きな課長だと思った。
前から総務でも時々来ては課長や部長と話をしていたけれど、冷静沈着。
でも物腰は柔らかい。
憎まれない人だなあ、と思う。
「吉永さん、制服破れました〜!」
苦笑いしながらやってくる人。
「シュレッダーのゴミがパンパンになってます」
はいはい、気が付かずにすみません。
…こんな雑用が多い。
1日の半分は雑用で終わってるよ。
気が付けば季節はあっという間に梅雨に入っていた。
お昼休憩から帰ってくると吉田総括課長と藤野君が何やら話し込んでいた。
総括の前に私の席があるのでそっと椅子を引き出して座る。
あの声…。
男性にしてはあの可愛らしい声が聞こえてきた。
直属の上司は総括課長の吉田さん。
「もう、僕一人でここの切り盛りをしないといけないのかと思いましたー」
私の顔を見て、開口一番がそれだった。
「吉永さんが来てくださって助かります。
一緒に頑張りましょう」
前向きな課長だと思った。
前から総務でも時々来ては課長や部長と話をしていたけれど、冷静沈着。
でも物腰は柔らかい。
憎まれない人だなあ、と思う。
「吉永さん、制服破れました〜!」
苦笑いしながらやってくる人。
「シュレッダーのゴミがパンパンになってます」
はいはい、気が付かずにすみません。
…こんな雑用が多い。
1日の半分は雑用で終わってるよ。
気が付けば季節はあっという間に梅雨に入っていた。
お昼休憩から帰ってくると吉田総括課長と藤野君が何やら話し込んでいた。
総括の前に私の席があるのでそっと椅子を引き出して座る。
あの声…。
男性にしてはあの可愛らしい声が聞こえてきた。