空色キャンディー
君との放課後
〜♪
放課後を告げるチャイムが鳴った。
授業独特の張り詰めた空気がプツリと切れて、賑やかになる教室。
『紅葉〜っ』
「なに?」
『なに?…じゃねーよ』
「あ、ごめんごめん(笑)いこっか」
『おう』
校門を出て、いつもなら左へ曲がるところを
右へ曲がった。
家と反対方向。
駅に向かって2人歩いた。
『何駅ぐらい先なの?』
「んー…10駅ちょいかなぁ?」
『はぁ⁈お前ん家、そんな遠いの⁈』
「片道1時間ぐらいかかりますっ」
『ここドヤ顔するとこじゃねーぞ(笑)』
「電車賃かかるから覚悟してね」
『うわっ』
学校から駅までは歩いて10分ぐらい。
君と話してる時間は、いつもあっと言う間。
「キャンディーの値段より高いよ、きっと(笑)」
笑いながら定期券を使って、スムーズに改札を通る君。
改札口が一瞬で僕と君の間に壁を作った。
改札の向こうで、早く早くと暇そうにバッグを揺らしながら立っているから、
聞き慣れない駅への切符を買って、急いで君の元へ向かった。
少し高い切符だけれど、それだけ長く君の隣に座れる特権を得られる切符。
制服のポケットに入れて、無くさないように何度も手を入れて確認した。
放課後を告げるチャイムが鳴った。
授業独特の張り詰めた空気がプツリと切れて、賑やかになる教室。
『紅葉〜っ』
「なに?」
『なに?…じゃねーよ』
「あ、ごめんごめん(笑)いこっか」
『おう』
校門を出て、いつもなら左へ曲がるところを
右へ曲がった。
家と反対方向。
駅に向かって2人歩いた。
『何駅ぐらい先なの?』
「んー…10駅ちょいかなぁ?」
『はぁ⁈お前ん家、そんな遠いの⁈』
「片道1時間ぐらいかかりますっ」
『ここドヤ顔するとこじゃねーぞ(笑)』
「電車賃かかるから覚悟してね」
『うわっ』
学校から駅までは歩いて10分ぐらい。
君と話してる時間は、いつもあっと言う間。
「キャンディーの値段より高いよ、きっと(笑)」
笑いながら定期券を使って、スムーズに改札を通る君。
改札口が一瞬で僕と君の間に壁を作った。
改札の向こうで、早く早くと暇そうにバッグを揺らしながら立っているから、
聞き慣れない駅への切符を買って、急いで君の元へ向かった。
少し高い切符だけれど、それだけ長く君の隣に座れる特権を得られる切符。
制服のポケットに入れて、無くさないように何度も手を入れて確認した。