風の子坂を駆けぬけて
「だーいじょうぶだって。ずっと前からたける君と仲良しじゃん。ほら、あっちんは引っ越してきたから。たける君だってちゆーのこと好きだと思うよ。じゃなきゃ一緒に遊んだりしないよ」
すっかり気落ちした知優を励ます胡桃。
でも必死なのにどこかテンション高めで楽しそう。
「う~ん」
「大丈夫だよ!わたしはちゆーの味方だからね、応援してるからね!」
そう胡桃は別れ際まで念を押して元気づけてくれたのだった。