[第三弾]届かない距離を、


「俺…リサと一緒に行きたい。
そうじゃないなら、俺は行きたくない」

それは、私も同じだよ…。でも、本当にそれでいいのかな。

『私も…。でも、』

私はきっとリョウタを引き留めちゃいけない…そうも思えるの。


『私は 離れててもリョウタを好きな自信があるよ…私は絶対、待つから』

「…リサ…」


『手紙とかは…書いてね? メアドとケータイの番号 この紙に書いておくから』

辛くなったときは、私にも分けて
あなたの負担になりたくない。

リョウタは〝わかった…〟と呟いて 紙を受け取り戻っていった

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