モテてしまう俺
「こんな子を逃したら、もう一生出会えないですよっ!!!」
「そーだそーだあー!!!」
後ろに待機していた女子達も参戦して遠くから叫んだ。
こんな…プレッシャー的な事言われてもな〜…
「あははは……」
つい笑声が声に出てしまった。
「うわぁ〜〜ん!!!」
いきなりあいって子が大声で泣き始めて教室から逃げる様にして飛び出して行った。
「あぁ〜あいぃ〜!!!」
俺に熱く語っていた女子があいを追って教室から出てしまった。
それにつられて、待機していた女子達も教室からゾロゾロと出ていった。
「なんなんだ…?」
壁を滑りながら、座り込んだ俺は、肩に入っていた力を全部抜かした。
一気に疲れがきてしまい、体に重みを感じてしまった。