モテてしまう俺


「真地ぃ〜!!タコ焼き買ってきたぜっ!!」


あれから約1時間、ようやく涼也達が帰ってきた。


俺は自分の席に戻って、俯せになりながら寝ていた。

涼也に頼んでおいたタコ焼きをもらい、1人で食べていた時に、涼也はいきなり前に座って言った。


「外すっげぇ〜盛り上がってんぜっ!?」


1人楽しそう喋る涼也をタコ焼きを食べながら黙って聞いていた。


「真地も行ってみねぇ〜」


そぉ〜来ると思った!
という顔をしながら俺はさいごの一個のタコ焼きを口に運んだ。



「なっ?行ってみねぇ〜」


駄々をこねる涼也を無視して、俺はゴミを捨てようと立ち上がった時だった。



「おごるから!!!」

力強く言った涼也の言葉に、俺の体がピクリと動いた。



「どぉ〜だあ?!」


なぜか自信満々な涼也。


俺は一旦涼也の方に目をやり、ニヤリと笑った。





「その話、乗ったあ〜」


大きな声で言った俺は、ゴミを机の上に置き、涼也を立たせて教室を出た。




「そぉ〜言うと思ったあ」


残念そうに自分の財布を見る涼也。



まっ、俺はこうなる事ぐらい知ってたけどな!!(笑)
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