モテてしまう俺


「お待たせぇ〜〜♪待ったあ」


藤本が両手に小さなカップに入った俺達のパフェの手に駆け寄ってきた。


腕にもパフェを挟んで持っていた。


「ありがと」


藤本を見つけた途端、坂田は立ち上がり、藤本の所まで駆け寄って行った。



坂田も立ったので、俺もその場で立ち上った。



藤本が坂田にパフェを渡すと、俺の元へとやってきた。


「はい、おまったぁ〜♪」


「サンキューなっ」


お礼をした時、いきなり藤本の目付きが変わった。



「真地にお礼されたの初めて〜」


なぜか1人でデレデレし始めた藤本。



「列んだかいがあったよぉ〜」


パフェを一口食べながら藤本は1人言の様にそう呟いた。
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