あたしのオキテ-切なくて、でも忘れられない
勝手な男
翌日の夜、翔くんから、珍しく電話があった。




いつもはメールなのに。



でも、あたしはどうしても電話に出る気にならなくて、無視した。



翔くんからの着信が10回目を超えたとき、あたしはようやく電話にでた。



みこりん、出かけてた?ごめん、何度も電話して。




メッセージ残してくれたら、かけ直したのに。




なんか、すぐ話したくて、電話した。



どうして?



だって、みこりん、俺たちのこと、見たでしょ、なんか、喋らなきゃいけないって思って。



そうだね。ショックだったよ。



俺も、ショックだった。みこりんに彼氏がいるの、知らなかった。



湊くんのことを言っていた。
< 17 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop