あたしのオキテ-切なくて、でも忘れられない
あたしは急いで簡単な化粧して部屋を飛び出した。




湊くんの家に行った。



湊くんは大学を出てから都心に出てきたから一人暮らしだ。


部屋には同期の何人かと一緒に行ったことがあった。




私はドアを開けてくれた港くんの顔を見た瞬間に思いっきり抱きついた。



抱いて


それだけ言って私は湊くんの唇を塞いだ。


湊くんの欲望に火がついて私はベッドに押し倒された。



いつもと違う相手と重ねる体は少し不思議な気持ちがしたけれど、快楽の中で港くんの切なげな瞳は、お互いの欲望をただ高めていった。


決して彼を利用したわけではなくて、あたしたちにはこれが必要だったんだ。





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