目覚める度に、傷ついて
「暗くなってから1人で公園にいるなんて、危ないだろ」


「……ごめん」


なんだか説教をされている気分になってうなだれる。


「俺が見つけたからよかったけど」


そう言うと、夏斗はあたしの隣に座ってあたしの頭をポンッと撫でた。


その何気ない優しさに涙が出そうになる。


「夏斗、聞いてほしい事がある」


「なんだ?」


「あたし、事故じゃない」


「……うん」


「自殺したの」


そう言うと、夏斗は悲しげな表情を浮かべてあたしの手を握りしめてくれた。


誰かに話したいと、ずっと思っていた。


この胸の苦しみはとても1人じゃ抱えきれなかったんだ。


「あたし……毎日辛くて、すごく苦しくて、学校なんて大嫌いで。穂月も司も大っ嫌いで……!」


言いながら、ボロボロと涙があふれ出した。


夏斗は黙って耳を傾けてくれている。


手を握る力はとても強くて、心強く感じられた。
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